初めての散歩

 ウィーンで犬を飼おうと決めたのは、ペットに優しい住環境のためです。
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 第1に、公共交通機関に自由に乗れます。
 網の目にように張り巡らされた地下鉄や路面電車(トラム)、バス、ミニバスには、大人の半額で乗車できます。
 人をかまないようマスクのようなもので口を被いさえすれば、キャリングケースなどに入れる必要はない。よほど大きなものでない限り、大きさの制限もありません。
 どの犬もよく調教されているのか(または調教されていない犬は遠慮しているのか)、車内で吠え声を聞くことはほとんどありません。
 第2に、ウィーン自慢のカフェをはじめ、ほとんどの飲食店で犬の同伴がOKです。
 海外生活の楽しみでもある食の場に愛犬を伴えるのはありがたいです。家族で食事に出かけるのに、犬だけお預けでは後ろ髪を引かれてしまいますよね。
 第3に、ドッグランなど犬の散歩適した場が多いことです。
 我が家はウィーン1区(旧市街)の地下鉄駅そばにありますが、駅の脇には柵で囲われたドッグランがあり、多くの犬と愛犬家の憩いの場になっています。近くのドナウ運河沿いには、犬の散歩にうってつけの遊歩道が延々と続いています。一緒にジョギングできるようになったらそんなに素敵でしょう。
 ただ、犬を連れて入れない公園もたくさんあります。我が家の目の前には芝生のきないな公園もありますが、ここは犬の立ち入りが禁止されています。子どもが寝そべったり、追いかけっこしたりする場所に、犬のふんやおしっこは似合いませんから。
 ペットに寛容なウィーン子ですが、マナー知らずの飼い主も少なくなく、歩道には不衛生な忘れ物が多々見られます。ペットに優しい伝統を守るためにも、私たち飼い主の責任は重大です。
 こんな素晴らしい住環境だから、きっとロイが子犬時代を過ごすにはもってこいだと思ったのです。
 犬を飼おうと決めたもう一つの大きな動機は、3人の子どもたちの成長です。
 これまでどこへ転勤するにもついてきてくれた長女のユカ(20)が、日本の大学へ進学するため昨年8月に帰国。心にぽっかりと穴が開いたうえに、長男タク(17)にも身長で追いつかれ、ガックリきたのが大きかったですね。子どもたちの親離れ(親の子離れ)のためにも、ロイが必要だったのです。

 さて、1日に我が家にやってきて以来、ずっと室内に閉じこもったままだったロイを初めての散歩に連れ出しました。とはいえ、最初のワクチンを先月20日に接種したものの、2度目はまだ。ドッグランに連れ込むわけにもいかず。まずはドッグランの回りを抱っこしたまま散歩しました。
 初めて見るいろいろな犬たちに興味津々のロイ。大丈夫かなと思った途端、正面からやってきた大型のボクサー2頭にビビり、グウゥとひと唸りしました。ボクサーはというと、ロイなどまるで眼中にないようにスルリと通り抜けていきました。さすが。BYニック
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