ROYがやってきた

 2013年の年明けは三男ロイとともにやってきました。
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 大晦日の夜にドイツ北部ハンブルグを発った寝台列車は、新年の朝、私たちが暮らすウィーンに到着しました。乗車時間は実に12時間。親元を離れた初めての夜を狭いケージの中で過ごしたロイも疲れたと思いますが、4人部屋のコンパートメントでロイの切ない鳴き声に胸を痛め続けた私たちも疲労困憊でした。
 到着直前、ケージを開けた途端に座席に飛び出たロイは、真っ白の四股をぐっと踏ん張ってジョロロとやり、続いてウーンと腰を落としました。瞬く間に狭い個室を満たした濃厚な香りと子どもたちの悲鳴、そして、迫り来る客室乗務員の足音に急かされるように後始末に追われる女房の焦った表情が忘れられません。思い出深い新年の幕開けでした。
 ロイの引き取りには、日本で暮らす長女ユカ(20)を除く、長男タク(17)と次男カズ(11)、女房ヒロの4人で出かけました。
 ハンブルグから北東へ約35キロ。ロイが生まれたのはハンフェルデという小村でした。2012年10月28日、3兄妹の長男として誕生。ちょうど生後2カ月で親元を離れることになりました。
 さんざん悩んだ挙げ句、名前はブリーダーのハインツおばさんが付けた「ROY」を引き継ぎました。王族(Royal)の気品と誠実な(loyal)な性格を兼ね備えた子に育って欲しいと思ったからです。
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 3人の子どもを育ててきた私たち夫婦ですが、子犬の面倒をみるのはこれが初めてです。「人間も犬も育て方は一緒なはず」と信じて疑わない私は、甘えを許さない厳しい男(のつもり)です。もちろん、優しい女房のフォローを信じているからです。三男坊の存在は、大人の階段を駆け上がるタクとカズにも、用心深く足下を見るチャンスを与えてくれるでしょう。
 新たな船出を成功に導くためには、多くの皆様の助言や体験談、叱咤激励が欠かせません。気長にあたたかい目で応援してもらえれば幸いです。どうかよろしくお願いします。BYニック
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