夜のブダペスト

ブダペストへの2泊3日の出張から帰ってきた。
いつものことだが、昼間は忙しく立ち回っているので、街の散策は夜になる。
重い一眼レフを持ち歩かなくても、iPhon5で結構まともな写真が撮れるから助かる。
お気に入りのグラーシュ・スープを出すお店の帰り道、いくつかの銅像に出会った。
いかめしい台座の乗っかったものではなく、街角でひょっこり出会う銅像には愛着がわく。
130319ブダペスト銅像01.jpg
自由広場の片隅。
小さな橋の上から国会議事堂の方角を見つめるのは、ハンガリー動乱(1956年)時にソ連軍の侵攻に抵抗して処刑されたナジ・イレム首相。
ソ連の支配に抗議する民衆蜂起としては、チェコスロバキアの「プラハの春」(1968年)が有名だが、ハンガリーではこれよりずっと前に同じことが起きていた。
寂しげなイレムさんの表情に思いをはせながら広場に入ると、今度は誇らしげな男に出会った。
130319ブダペスト銅像02.jpg
なんと、ロナルド・レーガン米大統領。
80年代の東西冷戦時代に世界中の反共運動を支援し、1989年の東欧革命に大きく貢献した。
後ろに見えるのは国会議事堂。
イレムさんとは対照的に晴れ晴れとした表情が印象的だ。
ハンガリーだけなくチェコやポーランドでも同じだが、ナチス・ドイツとの戦争もさることながら、戦後長らく続いたソ連による支配に対する嫌悪感は格別強い。
「鉄のカーテン」が取り払われ、ロシア人観光客や投資家が東欧諸国に落とすカネはますます増えているが、対ロシア感情はいまだ冷え切ったままだ。
BYニック
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