春のドッグランは恋の季節。
キョンキョン、ランランと楽しげに歩き回るロイの前に巨大犬出現。
思わず後ずさるロイ。
「でかっ。それ以上寄るな！ 食われる〜」（ロイ心の叫び）
ところが、ドイツ原産のワイマラナー「エレナ」ちゃんはとっても心優しい女の子。
ロイが大きな犬に追い回されたりすると、さっと間に入ってロイを守ってくれたりする。
デカくても女の子。まだ小さいロイに母性愛を抱いてくれたのかも。
そんな乙女の気持ちもしらず、ロイはあっちへフラフラ、こっちへヨロヨロと行ったり来たり。
そして行き着いたのは、ちょっと太めの姉妹犬。
「ねえねえ、ボクと遊ぼうよお」
馴れ馴れしく肩に手を回すロイ
お姉ちゃんの方はとても鷹揚で気にするふうもない。
と、そこへ恋敵出現。
これがオスとは思えない、可愛らしいマルチーズ君。
でも、こちらも極めて積極的。
「ちょっと、ちょっと、横入りはダメだから」
焦るロイ。
ますます調子づくマル君。
激しくキコキコし始めた。
「ちょっと、ちょっとお、いいのかよ。責任者出てこ〜い」
必死に叫ぶロイ。
私も女房も焦り始める。
マル君、一心不乱。
「いいのか、このままで。いいのかっ」
ハラハラする私たち夫婦の心の叫びが聞こえたのか、マル君の飼い主のおばちゃんがニッコリ微笑んで言った。
「可愛く見えても、大人だから」
って、大人だったら何やってもいいのか〜。
でも、確かに大人の顔してますね、マル君。人相変わってますよ。
あとで聞いたら、お姉ちゃんもマル君も去勢してるんだって。
早く言ってよ。
ロイも生後６カ月。恋の季節は、去勢か否かの判断を迫られる季節でもありますね。
ＢＹニック
